V型エンジンといえばハーレーのこと

ハーレーのエンジンは1909年から現在までV型2気筒、通称Vツインエンジンです。バイクエンジンの気筒数は2気筒4気筒6気筒、一番多いもので12気筒がありますが、気筒数が少ない場合、回転数は上がらないのに一回転での爆発の力は大きくなるので、独特な乗り心地となります。
気筒の配置は2気筒であってもドゥカティのように90度に配置されたL型であったり、国産アメリカンバイクでは25度や50度などの配置もありますが、ハーレーでは創業時からずっと45度のV型になっています。ハーレーのエンジンの特徴にはもう一つ、OHVであるということがあります。

エンジン

OHVとはオーバヘッドバルブのことで、バルブ機構がカムシャフトを持たないシリンダー上に備えられています。
以前の主流であったSVに比べ、OHVは熱効率と出力を向上できるメリットがありますが、そのために燃費は悪くなるデメリットがあります。

ハーレーのV型エンジンは1909年から歴代9つあります。初代エンジンのアトモスフェリックVツインに始まり、Fヘッド、フラッドヘッド、ナックルヘッド、パンヘッド、ショベルヘッド、エボリューション、ツインカム、そして最新は2017年の9代目ミルウォーキーエイト。ミルウォーキーエイトには空冷と一部油冷機構が導入されており熱対策がされながらも、ハーレーのV型2気筒という伝統はしっかりと受け継がれており、愛好家も満足する乗り心地を実現しながらも、美しいエンジンのシルエットになっています。